・善玉「アディポネクチン」VS悪玉「PAI-1」「TNF-α」
悪いことばかりの内臓脂肪・・・じゃあ「内臓脂肪」は全くない方がいいの?
いえいえそんなことはないんです!
適量で質の良い内臓脂肪は、かえって健康・長寿に多いに役立ってくれるのです。
それが、2006年春にTV番組「ためしてガッテン」で紹介され、話題の物質「アディポネクチン」。
アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌される生理活性物質(サイトカイン)の1つ。作用が分かってきたのは、ごく最近のこと。血管の炎症を抑えてしなやか・なめらかにし、コレステロールが必要以上に蓄積されるのを防いでくれるのです。
脂肪、それも内臓脂肪から分泌されるのですが、適度な脂肪を貯めている状態、言うなれば「健康な脂肪細胞」からのみ作られます。
肥満状態になると、分泌量が低下することが確認されており、血圧・血糖値・中性脂肪値を正常にすると、アディポネクチンの分泌が増えます。
また、最近の研究で、アディポネクチンには、大腸がん・胃がんをはじめ「がん予防」の作用もあると考えられるようになってきました。
脂肪細胞からは、ほかにも「PAI-1」「TNF-α」などと呼ばれる物質が分泌されています。
これらは、言うなれば「悪玉物質」。
脂肪過多・肥満になると分泌が多くなってくるとされます。
すなわち、メタボリック・シンドロームの方は、
アディポネクチンよりも「PAI-1」「TNF-α」の分泌の方が多くなっている
と考えられるわけですね。
そのような観点からも、適度な運動と、腹八分目のバランスの良い食事でメタボリック・シンドロームを改善して体の組成を整えることが、健康な毎日を送り、長寿でいられる秘訣と言えるでしょう。